標準引越運送約款を守らない業者はまずい

引越しをおこなうときに避けては通れないのが、「標準引越運送約款」(やっかん)。

この約款には、契約についての細かい内容が記載されています。契約をする業者は、見積もりの時に必ず提示する義務があります。契約してからでは遅いので注意が必要です。

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約款には一般的に使用されている「標準引越運送約款」と「標準貨物自動車運送約款」の2種類があります。

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この他にも、独自の約款で契約をおこなう業者もいます。そして内容はがそれぞれ異なっています。

引っ越しの際にはどうしてもトラブルが発生してしまうことがあります。

一番多いのが、荷物を割ってしまった、壊してしまった、といった破損のトラブル。
あとは、日付の間違いや運搬時の交通事故といったものも含まれます。

もちろん引越し会社もトラブルについては起こさないように慎重に仕事をしますが、それでも人為ミス以外でも不可抗力でのトラブルもゼロとは言い切れないのが現状です。

トラブルになった時の解決方法も記載されているので、目を通しておいたほうがいいでしょう。

難しい言葉で書いてあるときもあるので、営業担当者に尋ねてみれば良いでしょう。

一般的な引越し運送約款について

独自の引越し運送約款を持ち、巧妙に自分たちに有利になるようにしている業者もありますが、ここでは一般的な見解について述べてみます。

■一般の見積もりは無料です
よく「見積もりは無料なのでお気軽にお問い合わせを!」と書かれたパンフレットを配っている業者があります。
これだけ聞くといかにも親切そうな感じがしますが、引越し運送約款の中に
「見積もりをおこなった際の見積もり料はかかりません」ということが書かれています。
つまりどの引越し業者であっても、見積りは無料であるのが普通なのです。

内金、前金、手付金といったものも同様に見積もり段階でお金がかかるものではありません。

ただ、中には独自の約款で下見のための交通費などの実費を請求する業者も一部にはいるようです。

また、見積りを出した段階でその金額は確定となります。

あとから、値段の変更はできません。

ただし、後日オプションの追加などでその分価格にプラスになることはあります。

■すべての荷物が預けられるわけではありません

「引越し屋さんだったらどんなものでも持って行ってもらえるはず」
というわけではありません。
中には、自分で運ぶ必要のあるものがあります。

業者が引受けできないもの
・貴重品・・現金、株券、指輪、ネックレス、預金通帳、クレジットカード、キャッシュカード
・移動中に危険があったり、他の荷物に影響を与えるもの・・花火、食料品(冷蔵できず腐りやすい生ものなど)
・特別な管理が必要なもの・・植物、ペット、ピアノ、絵画、壺、掛け軸

■不可抗力の災害(台風など)による延期のキャンセル料について

荷送人の自己都合によるキャンセルの場合は、前日は運賃の10%、当日は運賃の20%がキャンセル料として払う必要があります。
しかし、台風や洪水、豪雪などの自然災害の場合は、当日の引っ越し作業が難しいと判断した場合は、キャンセル料はかかりません。

■後日、荷物の破損に気が付いた

その時点では気が付かなくても、後日、引越しの運送時によるものだろうと思われる荷物の破損に気づくことがあります。

引越し運送約款では業者の責任について「荷物の引き渡し日から三ヶ月以内に通知を発しない限り消滅する。」とあります。

ただし、三か月以内に申し立てしたとしても、すんなりと言い分が通ることはあまりなく、時間がたてばたつほど業者側に有利になってしまいます。

引っ越し作業終了時、業者が帰る前に、出来る限り荷物の状態はチェックしておいた方がいいでしょう。

最近は良い引越し業者とそうではない引越し業者の中間部分が増えている

「日本でしっかりと営業をしている引越し業者なのだから、しっかりとした仕事をおこなっているんだろう。」

という考えは、残念ながら間違いです。

10年以上前に存在していた悪徳引越し業者というのは、さすがにほとんど姿を消しました。

じゃあ後の業者は、すべてクリーンなところかというとそうでもないのです。

引っ越し業界の過当競争に加えて、ガソリン代の値上がり、異業種からの参入もあり、利益が会社を圧迫することになりました。

無名な会社が危なく、有名でCMを打っているところが大丈夫、というわけでもありません。
逆にテレビCMを頻繁におこなっているところで、会社の財務状況が良くないところだって存在します。

そんなところは、利益を捻出するために、かなりのグレーゾーンなことをおこなっているところもあるようです。

ネームバリューだけで会社を選ぶと、後で痛い目をみることになります。

 

やはり見積り比較サイトの業者が信頼できる

約款については解釈がいろいろと分かれます。

ただ、中小の引越し業者では「標準引越運送約款」を自分たちに都合の良い解釈に変更しているところもあります。

この場合は、たとえば輸送中の破損があったとして、本来ならば全額引越し業者側が負担すべきところを、業者の負担が一部だけ、というふうに変更されている場合があります。

引越し業者は大手から個人事業主までたくさんありますが、中には悪質な業者があったり(これは一部ですが)、悪質ではなくても、事故などでのトラブル対応時に適切な対応のできない業者というのが本当に多いのです。

ですから、業者の選定には十分に注意をしなければいけません。個人で見積もりを依頼しようとすると、そういったところの注意までできないのがなかなか厄介です。

見積もり比較サイトでは、対応の悪い業者、問題のある業者については最初の段階から対象として入れていません。

結果として優良業者ばかりでの見積もりになるわけです。

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